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良く「顔パス」と言う言葉が有りますが、服飾デザイナー やす あかのさん とは
随分昔から「顔パス」の間柄です。デパートに展示する古布で作った洋服は
どれも やす あかのさん の息吹を吹き込まれ見事に甦っていました。
私は、自分の持ち合わせの和服を、リサイクルしたいと思いつき
やす あかのさんに、古い生地の処理法を教えて貰いました。

私には やす あかのさん が作られた洋服を買う経済力も無く、ひたすら
自分で作り直す事を考えていました。箪笥には着なくなった和服が幾らも
眠っています。活用したいと考えました。何も買わずに「教えて貰うだけ」では
申し訳なくて、ささやかな値段のブローチを分けて貰いました。
生地の処理法を実践してみて、確かに自分では満足が出来る仕上がりでした。

随分自分で、洋服のリサイクルしましたが、やはり やす あかのさん の様な
斬新な発想も無く平凡な出来栄えのものばかりでした。でも満足していました。
ブローチだけの「ご縁」ですが、流石に驚きました。私の事
覚えていらっしゃいました。古布の魔術師の頭の中は抜群の記憶力でした。

今回は生徒さんの作品の即売会でした。一期一会、人との出会いを大切になさる
その姿勢は尊敬に値しました。写真撮影も快諾して頂き今日はとても
嬉しい一日でした。