29249a3b.jpg昼食後買い物に出掛ける寸前に、インターフォンが
鳴りました。
隣の家の嫁いでいる娘さんでした。
「母が倒れて!!」と慌てていました。
近くのお医者様の電話番号を教えて欲しいと、云うのです。
所が午前中の診察は終わっています、先生の自宅の
電話番号を私は知りません。

そこで、救急車を要請する事を薦めました。
隣のおばあちゃんは90歳、そろそろ自分一人での留守番は
無理な状況です。
家族が各々、年老いた母親について、どの様に
考えているのか今日の出来事で良く判りました。

同居している長男は長い海外生活から戻って以来母親の
事については放棄しているらしいのです。
長男の妻は、その90歳のおばあちゃんと一緒に家に居ると
ノイローゼになると云って、外へ出て行ってしまいます。
では、一体誰が年老いた母親のケアーを
するべきなのでしょう午後の事は考えさせられる出来事でした。

倒れたおばあちゃんは、トイレの中でした。
とても女性一人の力では動かす事は不可能な状態です。
救急車を要請したものの、生憎遠方からしか
来れないとの返答でした。
その間に、私は色々考えて、その嫁いでいる娘さんと
二人で、おばあちゃんをトイレの外へ出す工夫を
しました。
体格の良いおばあちゃんなので、捨て身になった身体は
想像以上に重く、少しだけ動かすにも大汗を掻き渾身の
力を振り絞りました。

救急車要請するにも突然の出来事には、自分の昔の
家の住所も満足に伝えられない慌て方でした。
年老いた人のケアーは大変な事は良く判ります。
身内に連絡したいと思っても、行き先を教えていません。
そんな家族の姿は一体どうなっているのでしょう。
嫁いだ娘さんは困惑していました。

長生きするだけでは意味が有りません。
元気で長生き、それが私達の目指すこの先の姿です。

06-08-29
夏の花は、元気です。