9224f779.jpg幣辛夷・ウオッチングで・・・

幣辛夷の観察に出かけました。
例年よりかなり早くから蕾が膨らみ、今直ぐにでも
咲き出しそうに感じていました。
所が、此処へきて余り咲き方が進んでいません。
ちょっと、安心をしました。

一人の老女と出会いました。
道端の植え込みの所に腰をおろして、道行く人を
眺めています。
実はこの前も幣辛夷を見に行った時も彼女は
近くに同じ様な形で佇んでいました。
「こんにちは〜」といっ通り過ぎようとしましたが呼び止められ
少し会話をしました。(*^o^*)

彼女は天涯孤独、一日二回の食事で我慢していると
云っていました。
真偽の程は判りませんが、81歳の老女が一日二回の食事は
気の毒です。
老人の一人暮らし、話をするひとが居ないので
道へ出てくるのだと言います。

格差社会とはこんな事を云うのでしょうか。
衣服は近所の人の厚意で殆ど頂いて暮していると
云いました。
その内に「奥様、100円下さい。今夜のパンを一個買いますから」と。
嘘と判っていても、お人よしの私は「嫌です、持っていません」とは
云えませんでした。

100円を与えて、その場を立ち去りました。
社会には色んな生活層の人がいます、「100円下さい」と
云われたのは初めての事ですが、今の時代100円にも
事欠く人が居るとは、やはりこれは格差社会なのかなぁ・・・と、
そんな事を感じました。

幣辛夷のウオッチングに出掛けると、また会うかも
知れません。

幣辛夷の話題は未だ続くと思いますが、宜しく
お付き合い下さいませ。