毎月町内の子ども会の資源回収があります。
平成になってから、ずっと同じ回収業者が町内の子ども会の
資源回収の日に岐阜方面から来ていて呉れました。
道中、渋滞に巻き込まれる事を懸念して、早朝家を出発し
名古屋へ入るのだそうです。

朝食は喫茶店の「モーニングサービス」を利用して
約束の時間前には、待機していました。
穏やかな人柄のそのおじさんは、自らも率先して近所の
人の家の物は最初に車に積み込み、一生懸命働きました。
資源の値段が下落して、子供会も収入減で困った事が
長く続きました。

資源回収業のおじさんも、子ども会に支払うお金が少ない事を
気に掛けていました。
そんな、気の良いおじさんが、来なくなりました。
突然若い業者さんに代わっていたのです。
「おじさん、どうしたの?」と聞きました。
「おじさんね〜、突然亡くなったの・・・」と子ども会の
お母さん達が言い出しました。

皆が信頼して、長年この町内の子ども会と付き合って来たのに
本当に驚きました。9月、10月はまだ来ていたのですから・・・。
子ども会のお母さんたちも、放心状態です。
名前も、知りません。
唯、資源を回収に来るだけのおじさんでしたが、淋しいです。
夫が元気な頃、よく立ち話をしていました。
きっと、二人は天国で会っているかも知れません。


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もう、この青い色をしたトラックは来なくなりました。
何年か前におじさんをモデルに撮った写真が有りました。
まじめで親切なおじさんは、うちの町内では好感を持たれていました。
誰もが何時かはこの世から去る日が来ますが、このおじさん
早すぎました。


 sumiko-koti