昨年末に行くつもりの美容院は年が明けて漸く昨日
行く事が出来ました。
全国に店舗を持つチェーン店の中の一つですが
家から近くなので私は行く様になりました。
長年世話になっていた近隣の美容師さんが他界されたのです。

街中の美容院の事を思えば値段も比較的リーズナブルです。
私を担当した男性美容師は、20代半ば位の人でした。
お客の要望を聞き取り、それなりの判断で仕事に掛かります。
今、巷では金融危機に依る派遣切りの問題がクローズアップ
されています。
男性美容師は、高校生の時代から、通信教育で美容師の道を
模索し我慢強く技術を習得したと語りました。

自分の家は貧しかったので、美容学校へ昼間行くだけの
経済的な余裕が無かった。と正直に話します。
美容学校に掛かる費用の「四分の一」の授業料で資格を
取ったのだそうです。
私は今時の若い子に似合わず、叩き上げのしっかり者と
感じました。
彼には身に付けた美容師としての技術があり、堂々と自分でも
店を持つ事が出来ます。

こうした不況の時代になると、こうした実力を備えた人は
強みがあります。
その人の志向も有りますが、美容師は良い選択で有ったと
思います。
自分の家の事を考え、ほんの僅かな費用で国家資格を取得する
冷静沈着さは、最近余り良い話が無い中爽やかさを
感じさせて呉れました。頑張って欲しいと思いました。



ms













万両と水仙。家の近くで咲いています。


sumiko-koti