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転倒したご婦人から預かったチケット↑↑↑

コンサートの日、地下鉄に乗車直前の出来事でした。
早めに自宅を出た私は、余裕で会場へ着けると思っていました。
所が、フォームでの高齢のご婦人がエレベーターを出た瞬間に
点字ブロックに躓いて転倒してしまいました。
ハンドバッグから持ち物が散乱して、傍目にもお気の毒です。
まだ、時間は有るので、私は散乱した物を拾い集めてバッグに
入れて差し上げました。

私の眼から見ても相当重量の有りそうなご婦人です。
私は立ち上がれないと思いましたが、彼女は「大丈夫」と言います。
でも、重量のある人が、捨て身になって転倒したら・・・。
私は自分のギックリ腰で苦しんでいる事も忘れて、必死になって
立ち上がらせようと努力をしました。
コンサートの筝もすっかり忘れて「この人を何とかしなくては!!」と
通りすがりの若い女性に地下鉄職員に連絡を頼みました。



欧米人と思われる男性も、力を貸そうと一生懸命力を出しています。
何も言葉は要りません。
「立てます、立てます!!」と言う彼女の言葉とは裏腹に事態は
深刻な方向に行っている様に感じました。
「奥様、おみ足を拝見・・・」と言って、スカートを上げてみました。
右足の膝小僧が「陥没」しています。
「奥様、大丈夫じゃないですよ〜、救急車を要請して下さい!!」と
思わず私は言ってしまいました。


偶然ですが彼女は私が行こうとしていたコンサートへ行く所でした。
「奥さん、私やはり救急車頼みます、私のチケット誰かに差し上げて・・・」と
言って渡された彼女のチケット。
良い席を買っていました。
一応預かって私はその場を去りましたが、やはり開演時間には
間に合いませんでした。
楽しみにしていたコンサートですが、こんな事に遭遇すれば、自分の事は
さておき、この人の為に最善を尽くしたいと考えました。


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演奏中は撮影は禁止です。
「音合わせ」の僅かな時間や、アンコールで拍手を貰い、指揮者の指示で
楽団員が起立した時とか・・・、ほんの少しのタイミングしか撮影が
出来ません。

友達は私が開演時間に着席しない事、気に掛けていたようです。
まさか、そんな事に出会って奮闘していたとは思っても
居なかったのでしょう。
そんな訳で「What shall I do !? (@_@;)」の心境でしたが
自然に何とかなるものです〜。

情けは人の為ならず・・・ですかね〜。



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