8月15日。
ピックアップテーマに参加する事にしました。

今年も終戦の日がやって来ました。
先の大戦を知らない人が圧倒的に多くなりました。


今思うと、戦争は誰も幸せにしない事を痛切に感じている事です。
一枚の赤紙で、軍隊に召集され、夫や息子を戦地に送り出す事が
何の躊躇いもなく行われたこと事態がそもそも狂気の沙汰でした。
大切に育てたわが子を、我が父を、我が恋人を無理やり連れ出した
あの忌まわしい「赤紙」
当時は役場の小使いさんが「召集令状です、おめでとう御座います!!」が
決まり文句でした。



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赤紙を配りながら
「おめでとう御座います!!」と言わなくてはならない小使いさんの
気持ちは役目とは言え複雑で有ったと思います。

明日をも保証されない運命の赤紙。
国民の義務として従わなくては成らなかった恐怖の赤紙です。
私の近くに居た血縁関係の有る男性達は数名従軍していました。
父親の従兄弟に当る人達です。
戦地に赴いて、便りが有れば先ずは安心しますが、戦局が
厳しくなってからは何の音沙汰も有りません。

内地で従軍していた人は、時々休暇を貰い帰って来ていましたが
外地へ赴いた人は全く音信が途絶えていました。

1945年8月15日を以って、日本は戦争を終わりにしました。
無条件降伏です。

外地に行ったであろう父親の従兄弟は戦後10年以上経過して
漸く「戦死」の公報が有りました。

一人の男性の生涯は、この赤紙一枚で終ってしまいました。
何時、何所で、どのようにして、亡くなったのか?全く
判りません。
こんな不条理な事は決して有ってはならないのですが、当時は
その事を『仕方がない事』と諦めていた人が圧倒的に多かったのです。

8月15日が来る度に私はその事を思い出します。
色々東西の歴史から考えて、この地球上に人類が生存する限り
未来永劫に『戦争は無くならない』と感じます。
平和、平和と叫びながら、地球上の何処かで今も戦争が続いています。
日本人は平和志向で暮らしていますが、本当に平和を守りたいので
あれば「国土の防衛」も決して疎かにしてはならない問題です。

65年とは、半世紀と15年の歳月です。
あの悲惨な犠牲者が出た戦争は決して忘れてはならないのです。
世界中で唯一の被爆国となったわが国は『核兵器』の恐怖を
もっともっと、アピールするべきでしょう。

8月15日は鎮魂の日として、私は静かに祈りを捧げます。



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