今年も8月15日がやって来ました。
1945年8月15日・日本は無条件降伏をした日です。
この1945年8月15日の事を実際正午から始まった「玉音放送」を
聴いた人は年々少なくなって来ています。
忘れもしません、あの日は雲ひとつ無い快晴の日でした。
今の様に暑ければ「エアコンで室内調整」出来る時代ではありません。
真夏の茹だる様な暑さの中、性能の良くないラジオから聞いた
昭和天皇の「玉音放送」。
大人の言葉がしっかりと理解出来ない年齢の私は、日本が戦争に
「負けた」らしい事を母親の言葉で一生懸命「判ろう」としていました。
もう、明日からは「空襲警報のサイレンも鳴らないから・・・」と
母親は呟きました。





アンネの薔薇。↑↑↑

終戦記念日の式典には毎年天皇・皇后両陛下がご臨席になります。
今上陛下もご高齢になられ、式典では常に冷静なお言葉を述べられています。
私は毎年この式典をTvで見せて頂き、陛下のお言葉を拝聴しております。
戦地へ赴かなくても、戦争が原因で還らぬ人となった人も多い筈です。
幾多の困難を乗り越えて現在の私達が「有る」事について
胸に迫る思いがあります。

玉音放送を聴いてから母親は急激に体調不良となり日を追って
衰弱して行った事を見て知っています。
薬も無ければ医療機関も無い常態でしたが、気休めに毎日
往診して、何か判りませんが「注射」をして医師は帰りました。
10月末日に母は永眠しました。

戦争さえ無ければ、まだ病気の治療も出来た筈なのに・・・。と
思うとやはり戦争の辛さをしみじみ感じます。
8月15日が来る度に,私は母の事や外地へ赴いた父親の従兄弟達の
事も思い出します。
平和である事の尊さを噛み締める一日でもありました。

今回の画像は、平和を愛した少女
アンネ・フランクを偲んで作られた「アンネの薔薇」を掲載しました。
彼女はナチスドイツの迫害を受けて短い生涯を閉じた人です。




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