最近余り消息が分からなかった同級生の事が判りかけました。
優しく大人しい性格の人で言葉遣いも丁寧な人でした。
彼女の事は名古屋を離れ関東方面へ嫁いでいる事だけは
判っていました。
何度クラス会をしても出席は無くその内に案内状もカッとする事に
なってしまいました。
女性は生まれ育ったところで終生過ごすとは限りません。




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結婚なさって姓も変わっていましたがクラス会の案内を
カットしてから近くの県に住んでいる人から彼女の情報が入りました。
梨の礫で有った事には大変な理由が有りました。
彼女は若くして自分の事が出来ない病になり、ご主人が何時も
付き添って生活をしているとの情報でした。

信じがたい事でしたが、今で言う「認知症」となってしまい家族の
介添え無しでは過ごせない状態であると聞き呆然としました。
若年アルツハイマーの様子でしたが人づての情報なので確認は
取れません。
誰もが「自分は認知症」にはなりたくないと、思って居る事は
良く判りますが何時何が起きるか全く判りません。

彼女の事を思うと、一緒に学んだ頃の事もすっかり忘れて
唯息をして生きているだけと思うと悲しくなります。
そんな情報を聞かされて私は本当に淋しく彼女の事が不憫で
なりませんでした。
友達だからと言って、彼女の身の上を若い頃に戻す事は
不可能です。

ご主人のご苦労は大変だと思いましたが、これも私達では
何ともなりません。
普通に会話が出来て、学校時代の思い出話が出来れば幸せな
事と思わなくてはなりません。
今、彼女はどんな状況なのか?それも判りません。
彼女の場合「若年アルツハイマー」であったことも不運でした。





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