寒い寒いと言っていた時も過ぎて、三月三日の桃の節句を
迎えました。
時代を超えて、女の子が生まれるとこの地方の習慣では
子供の母親の実家が初節句のお雛様を買う事になっています。
私は長女なの母親の実家から、その当時としては珍しいお雛様を
近所の子供達が見に来てくれました。



徳川のお雛様



↑↑↑上のお雛様は、御三家筆頭の尾張・徳川家、第十四・第十七代藩主
夫人真徳院矩姫所用の「有職雛(ゆうそくびな)」徳川美術館六十周年を
記念して雛の所有者(財)徳川黎明会監修のもとに、雛人形師界の名匠達が
忠実に復元した貴重なお雛様です。
有職雛(ゆうそくびな)は平安時代の公卿の装束を厳密に考証して
造られた雛人形の事です。
将軍家や大大名家の姫君の輿入れ道具に欠かせないものだったと
言われています。


私のお雛様の話に戻ります。。。
床の間に飾られたお雛様は今から思うと、とても立派な物でした。
あの頃は内裏の中にお雛様が坐り、三人官女や右近の橘、左近の桜。
笛や太鼓の五人囃子。御所車。
そんな細々としたお人形が飾られました。
お雛様を飾る家は殆どなく、私はとても嬉しい気持ちがしていました。

思い出すと懐かしさが甦ります。



the Doll's Festival


















素朴で可愛らしい手つくりのお雛様。
これは一般の女性が端切れで作ったお雛様。
可愛いですね〜。