視界良好！！〜(^^♪

或るウイークデーの午後、地下鉄を降りてエスカレーターで
地下街へ出ました。
何気なしに、ぼんやりとした顔つきで歩いていた私。
顔を上げたら遠くの方で両手をクロスさせるようにして私に合図する
男性がありました。
咄嗟に私も気が付きその男性に近寄り時候の挨拶をしました。
「sumikoさん、今頃から何処へ行くの？」と聞かれ脚の骨折後の
リハビリに行く事を話しました。







「僕ね、一寸疲れたからコーヒーブレイクしないかい？」と誘われました。
ここでこの男性に捕まればもう逃げる事出来ません。
変な誤解を招くような言葉尻になりましたが、その男性は公私共に多忙で
この地方の画壇の有名人なのです。
ランの館には植物画を描きに殆ど毎日来ておられました。

在名の各新聞社や報道機関も彼の所へ話を聞きに行き報道しています。
個人的な名前は個人情報に関わって来ますので匿名としますが全国的に
知り合いがとても多い方です。
今年になって私が体調不良やら骨折などでランの館へは行っていません。
それで私の姿が見受けられないので「心配していた」と話されました。

「良かった！！良かった！！もう、済んだことは忘れて頑張りなさい」と
励まされました。
リハビリの時間の事も忘れて話は尽きませんが画伯も多忙なので
1時間一寸で別れる事になりました。
「この辺を歩いていれば又会えるからね！！、しっかり治して」と元気付けて
もらいました。

「写真の世界も、物の哀れさ・儚さを表現するよう努力なさい」と有り難い
アドバイスです。
私の居場所も画伯の居場所も判っていますが電話をしたり、手紙を
出したりは一切しません。
年賀状は別ですが・・・。
この画伯とは空気と水のような何気ないお付き合いですが、お人柄が
見栄張りでなく正直な考え方の人なので、よく話はしていました。

人が嫌がる言葉を掛けたり、人が嫌がる個人的な事を穿ったりせずに
居れば何の問題も有りません。
コーヒーをご馳走になり久し振りにこの画伯にお目に掛かれて
嬉しかったです。
それにしても、遠くから私を見つけて「合図」なさるとは、
視界良好なのですね〜。