こちらから元旦に届けた年賀状は相手様には確実に届き
読んで頂けたようでした。
所が今年もその相手様からの年賀状は無く、主人は大変
心にかけていました。
若い頃は、便りが無いのは無事な証拠、等と言っていましたが
昨今ではその言葉は通用しない時代になりました。
その相手様は、主人が昔教えて頂いた先生だったからです。
恩師の動向が最近は気に掛けています。
新年に賀状が来ないと不安になるのは当然です。
一月末日、一通の葉書が届きました。
それは心配していた恩師からのものでした。
私は文面を読ませて貰いました。
人生の最終章とも言える年代になって、伴侶にも先立たれた
老人が孤独に耐えなくてはならない厳しさは、ご本人でなくては
判りません。
これが自分の人生と諦め乍ら
「致仕方なく」生きる姿は、何とも形容し難い複雑な感情が
こみ上げて来ます。
元々、お子様がいらっしゃらず、最後は「一人」で耐えなくては
ならない事は多分お若い」頃から覚悟はしていらしたと思います。
それにしても、子供も居なくて、たった一人で老境を行き抜く難しさ。
私はそんな事を自分の姿に置き換えた時、気が狂いそうに
なって来ました。
人は一人では生きられない、と言いますが、生きて行かなくては
なら無い人も現実に存在するのです。
先立たれ一人になられる事は想像がつきません。
ブログには学校の先生らしい事が書かれていますが、今年90歳になられて、一人暮らしは辛いでしょう。
何方もご親戚も無いのでしょうか。
たった一人での生活は、耐えられません。
でも、教師をしていらしただけ有って
お手紙の内容も簡潔に伝えるべき事をしっかりと書いていらして、とても90歳とは感じられませんでした。
自立して暮らす気力を私も学ばせて頂こうと思いました。