今回もピックアップテーマに参加をしました。

恐らくライブドアーのブロガーさんの中でも沢山の方があの『缶けり』をして
遊ばれた経験をお持ちの事と思います。
然し、私の場合は、遊ぶ道具も何もない時代の缶けりだったのです。



昭和の香り・・・


懐かしい昭和の時代を思い出させる学校のオルガン。↑↑↑

育った頃は食糧難の時代で簡単に、自由に缶ずめが手に入る次代では
有りませんでした。
配給制度の下で、駐留軍の余剰物資が一般の家庭に『配給』されていたのです。
あの軍隊で良く使う「カーキ」色の英文字で記された『内容物』などの文言。
そんな頃日本製の缶ずめは、殆ど民間では出回っていなかったと記憶しています。

そんなカーキ色をした缶を「缶けり」に使った事は当然の事でしょう。
何だか今から思うと、餓えと貧しさの中で、僅かに余剰物資の配給に有り難味を
感じて、家族で分け合って食べた事が懐かしくさえ思われます。
内容物が判らなくて、組長をしていた老人は、全部缶を開けて組の人に
分けようとしました。
保存出来る物が保存出来なくて、その日の内に食べなくてはならない
へんてこりんな事も発生していました。

横文字の英語が読めず、理解出来なくて、開けてしまわなくては
何ともならなかったのでしょう。

肉、にんじん、とうもろこし、りんご等、バラエティーに富んでいましたが
配られる内容に依っては、不平不満も無い訳では有りませんでした。

そんな、貧しい時代の『缶けり』は、当時の時代を背景にした
『敗戦国』の何もない貧しい国の子供たちの、唯一の
遊びの道具だったのです。



gif-pink