年賀状を読んでいました。
賀状の中には同級生からのものが多いです。
読み返している内に、奥さんが書かれた挨拶文が有りました。
長年付き合ってきた男子の同級生ですが
「重病で」今年の賀状を以って
「新年のご挨拶は終わらせて頂きます」として有りました。







私の知る限りでは、小さい時から頭も良くて勉強も良く出来た人でした。
本当に幼馴染で奥さんも私の事を良くご存知です。
それが、企業を定年退職する前、即ち現役の頃から
何か様子が変化して来ている事を上司は感じていたらしいのですが
家族にはストレートには伝えず、無事定年退職を致しました。
一寸した変化は毎日過ごす家族は余り気が付かなかったのかも?
知れません。

彼に電話をしても、連絡を取りたくても「梨の礫」だった事は
確かです。
一昨年、ある集まりに彼を誘おうと連絡をしていましたが
やはり、はかどらず結局は奥さんと話をしたのです。
それで、ただ事ではない事を知り、私は彼に会いに行きました。
奥さんは献身的に彼に尽くして頑張って介護をなさっていました。


ここまで書き込めばもうお判りと思います。
若年アルツハイマーになっていたのです。
信じがたい気持ちでしたが、現実を覆す事は出来ませんでした。
奥さんもその事実を隠す事なく、友達である私に実情を
話して下さいました。
何時ごろからこの若年アルツハイマーの人の事が話題になりだしたのか
記憶がありませんが、原因が判らないので困りますね。


何時も賀状が届いていましたが、これが最後かと思うと
淋しい気持ちになりました。
人にはどんな最後が待ち受けているか予測が出来ません。
確かに忘れる事、物覚えが悪くなった事は私も否定しませんが
出来る事なら普通に年を重ねて行く事が出来たら
それが本当の「幸せ」かも?知れません。

一方では80歳半ばを過ぎた方が
常に自分の健康維持、生き甲斐を模索してより充実した日々を
送ろうと努力をなさっていらっしゃる方もあります。
私もそんな方に肖りたいと思う事しきりでした。
2011年、いよいよスタートしました。




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