子供の頃はクリスマスは今の様に盛んな行事ではありませんでした。
「もういくつ ねると おしょうがつ !?」と指折り数えて待ち望んだ記憶が
甦ります。
屈託の無い幼児の頃は確かに一日が長かったです。
朝起きて、機嫌が悪いとすねたり、ごねたり、わめいたり。。。
お陰で家族は私の我侭に手を焼いていた時期がありました。
年の瀬も迫った頃、晴れ着も用意されてお正月を待つばかりでした。







子供の頃にはこんな立派な建築物が出来るなんて思っても居ませんでした。↑↑↑

そんな時、大人に相手にしてもらえず近所の女の子とままごと遊びを
していました。
そこまでは何処にでも良くある話ですがその時
『床屋さんごっこをしようか?!』と言って,小さな鋏を持って交代に
お互いの髪の毛を切りあいました。
「チョキ、ちょき」音を立てながら少しずつ自分達の前髪が短くなって行きました。

遊び疲れて帰宅をしました。
楽しかった床屋さんごっこ!!
私の姿を見て母・祖母・祖父は激怒しました。
私は酷く叱られるとは思っても居ませんでしたので、あっけんからんと
していました。
母親は泣き出し・祖母は怒り出すし・・・。
でも、床屋さんごっこは楽しかったです。

夕方、勤務を終えて帰宅した父親はやはり落胆した様子でした。
物資がそろそろ欠乏しだした時代、お正月の子供の髪飾り「リボン」は
手に入りそうも有りませんでした。
ぎざぎざの髪の毛を隠して『晴れ着』を着せるしかないと決心した大人たち。
どうしても『大きなリボン』が必要でした。
誰かを頼りにあちら、こちら探してくれたあの時のリボン。
一緒に床屋さんごっこをした女の子は今どうしているのかな?と、ふと
思いました。

あの時の『大きなリボン』手を尽して手に入れてくれた親達の愛情を
忘れる事はありません。
ぎざぎざの前髪を見て怒った大人たちは皆今は遠い人となりました。
年の瀬が迫る毎に、そんな他愛も無い事を懐かしく思い出しています。
もう幾つ寝ると・・・、と数える間もなく時間だけが容赦なく過ぎて行きます。
まだこれから家の中の整理をしなくてはなりません。

新年を迎える準備もすこしばかり、しんどくなりましたね〜。




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