昨年は東日本の大震災発生で春の行事も自粛ムードでした。
あれから早くも一年が経過し、今年は被災地を激励する意味も込めて
「がんばれ日本」と題して行事は復活しました。
堀川の上流、庄内川からの取水口周辺で桜が満開になる頃
「友禅流し」が行われます。
友禅は、京都や金沢ばかりでなく、名古屋にも「名古屋友禅」が
あるのです。






京都や金沢の友禅は殆どが「手書き友禅」ですが
名古屋友禅は「型・友禅」です。
堀川の川沿いには昔は何軒か友禅染めをする家が有ったと聞いています。
堀川の水がまだ汚染されていない頃の話です。
この堀川での友禅流しが再開出来たのは最近の話で、再開されて13年です。
春、桜の花が咲く頃堀川では友禅の「糊落し」の作業が行われていました。
この「糊落しが」今で言う「友禅流し」なのですが冷たい水の中での
作業はさぞ辛かっただろうと思います。

最近は「堀川・友禅流し」もメディアに」で取材され見物のお客が増加し
人気も上々です。
友禅流しが再開されるまでは、堀川の水は生活排水や工場排水などで
汚染が進み悪臭さえしていました。
堀川の水を『甦らせる』為に沢山の人たちが関わり、努力をしました。
堀川の水が『甦り』再び友禅流しが出来る状態になり嬉しく思います。

桜の頃の堀川周辺は大変美しい景観となり
友禅流しの日には日本情緒溢れる『琴』の演奏も有りました。
特設の紅い毛氈の引かれたステージは桜の季節の最も綺麗な
日本の姿だと感じました。
来年もこの桜を見たいと思いますね〜。




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