又昔の話になりますが、名古屋市内には路面電車とバスが
走っていました。
路面電車に乗る為には自宅からかなりの距離歩くか又はバスです。
バスに乗るには「勿体無い」距離なので、足の強い子供達は
路面電車の走る所までは、殆どが歩きました。




市バスは映っていませんが、名古屋市内の光景です。↑↑↑

祖父母と外出する時は、バスに乗せて貰えました。
そのバスに乗る事が嬉しくて,女性の車掌さんは女の子達の憧れでした。
彼女達は乗客が乗ってくる度に
「お待たせ致しました、**町行きのバスでございます、お詰め合わせ
 願います」と、これが何時もの女性車掌さんの言葉でした。
バスに乗る為に「待っていた人の為に」多分「お待たせ致しました」と言う
言葉が使われたのでしょう。

昨日私は所用で出かけた折バスに乗りました。
現在はワンマンバスが主流です。
バスを運転して、料金の徴収も行えるような機器を積んでいます。
昨日始めて聞いたバスの運転士の言葉は
「お待たせ致しました」では有りませんでした。
乗客が乗る度に
「いらっしゃいませ〜、毎度有り難うございます・・・」と言っています。
一寸変な感じがしないでも有りませんでしたが、彼の誠意から出て来た
言葉なのかな?と好意的に受け止めました。

何処かのお店へ入った時の様な錯覚に囚われます。
バスの乗客に対して
「いらっしゃいませ〜」と言う言葉は適切かどうか?私には判りません。
都心ループバスは大抵10分間隔で走りますが某民間バス会社に
委託して走らせています。
交通局の制服を着ては居ますが、実際には「某・民間バス」の社員です。
この都心ループバスに限って言えば、色んな個性の運転士がいます。
中々サービス精神も旺盛で、自己紹介までしながら運転しています。

昔は運転手と言いましたが今は「運転士」です。
バス一台に運転手・車掌と二人でお客の世話をしていたのですが
「のんびり」していました。
今はワンマンバスになり、運転士も大変だろうな、と感じます。
「お待たせ致しました」ではなくて
「いらっしゃいませ〜〜」の言葉にも時代の変遷を感じてしまいました。