桜を愛でる暇も無く身内の子は黄泉の国へ旅立ちました。
癌発症以来、何度かの手術を繰り返し自分の家庭の為に必死に
治療し必死に働きましたが薬石効果なくあっけなく眠ってしまいました。
全身を走る痛みや薬品治療による気分の悪さはその身になって
見なければ理解は出来ません。
まだ40歳半ば、人生「50年」の時代の人より早く人生を閉じて
しまいました。







長男の高校受験を気にしていたのですが、日々低空飛行の状態で
受験の結果を知る為に彼は精神を振り絞って朗報を待っていました。
人間は本当に不思議ですね〜。
息子の合格の報告を聞いて、多分理解で来たのでしょう一瞬嬉しそうな
笑顔の口元になりました。

多感な思春期に父親との別れを経験しなくてはならない子の気持ちも
私は痛いほど判ります。
人が増えるのは気分が良いですが、去る人がある事は淋しさが
募ります。
残った人は、私も含めてこの子の分まで、健やかに暮らしたいと思っています。
生きるという事は、本当にドラマティックな事なのですね。
失ってみて初めて判る命の重さです。




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