同じ町内のご高齢の方の話です。
彼女は息子さん夫妻と同じ家に同居して長年暮らして来ました。
私達の親世代になる方です。
昔は大変お元気で、若い私達は「出る幕は」有りませんでした。
寄る年波とはいえ、つい先日までは大変お元気でご自分で
好きな買い物に出かけて、買ってきたものを見せながら楽しそう
な表情をみせていました。


夏と秋とが混在する公園の眺め。パンパグラス・百日紅。
季節は移ろいましたね。↓↓↓

2013-09-21 042-b-5



こおご婦人とは格別親しい訳では有りませんが兎に角
外へ出て、話し相手が欲しいばかりの方でした。
記憶力も抜群で、私達が結婚して間もない頃のこと等町内の
出来事は殆ど知っている「物知り」おばさんです。
何時も元気で、私と会えば何時まででも開放して貰えません。

それ程に話が好きな人なのですが、一度や二度は話が長引いても
我慢をしますが、毎度となれば、時間が無い事を告げて別れます。
余り話が長くなると今の時代、誰も相手にしてくれません。
決して人物は悪い方では無いのですが、長い事話さないと気が済まない
性格が少々災いして彼女を避けて通る人も出てきていました。

最近お顔を見ないと思っていました。
丁度「敬老の日」小学校で園芸会が有り家族で出かけられた様です。
その時顔を見ない訳が判りました。
彼女はもう自力では歩けない状態になっていて、その時は
息子さんが車椅子を押していました。

何時かは誰もが体が弱って来ます。
足腰が悪くなれば歩けなくなり自然に家の中に閉じ篭ります。
一緒に住んでいる家族も、車椅子を押さなくてはならない状態は
これまでとは違い自分たちの暮らしにも制約が出てきます。
顔を見ないと思ったら、いつの間にか「車椅子」の生活です。

皆が通る道ですが、元気な声が聞かれないのは一寸淋しいです。
長話も居る野間にか懐かしい「思い出」になって来ました。





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