私が生れた実家は「禅宗」の曹洞宗です。
幼い頃から8月13日の盂蘭盆会に向けて色々ご先祖をお迎えする
準備が必要です。
仏壇の前にテーブルを置き、そこにご先祖様の数の「お食事用」の
器などを用意します。
子供の頃にそのことを「お精霊さま(おしょろいさま)」と教えられたいました。
一日3食と、おやつの時間には「おやつ」等も用意して、お供えをします。


盂蘭盆会の頃には蝉君も短い生涯を懸命に生きようとします。↓↓↓
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13日の夜には家の玄関先で「迎え火」を焚いて我が家の「お精霊さま」を
お迎えします。
子供心に「迎え火」を焚く時は神妙な気分になった事を記憶しています。
迎え火を焚くのは何時も「父」でした。
ご先祖様の食事は真っ先です。
その後私達が夕食を頂き、その後浴衣に着かえさせて貰い、お墓詣りです。

お墓へは何時も父親と私と妹が一緒でした。
どの家も夜涼しくなってからの墓参りです。
曹洞宗の盂蘭盆会の仏事は色々仕来りが有り大変多忙な日となります。
私はそんな家から宗派の違う人と結婚しましたので、実家の様な多忙さは
無くなり、あっけんからんとした「盂蘭盆会」です。
然し月命日には墓参りはしていますが、8月盆が来れば必ず参詣します。

12日には花屋で大量に花を購入して、ささやかながら私の手でお墓用の
お供え花を作りました。
お盆には必ず鬼灯を添えてお供え花を作ります。
昔は鬼灯は格別高価な物では有りませんでしたが、今は粗末に扱えない
高値が付けて有ります。
実家の墓へも出掛けたいですが、もう少し後にします。





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