以前はクリーニングは「ご用聞き」の形で顧客の家を廻り
衣服を受け取りクリーニングをして、仕上がれば届けてくれました。
勿論個人経営の「クリーニング屋」なので、当然誰かが廻り
洗濯ものを回収して来なくてはなりません。
そんな時代が長く続き洗濯物は「回収に着て貰う」事が常識と
なっていました。
一軒のクリーニング屋と付き合いが有りましたが、遠方へ移転して
中々こちらが思う様に、時間通りに来て呉れません。




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次第の疎遠になって行きましたが、その後「持ち込み」の
業者が増えて価格も激戦です。
暫くして私も「持ち込み」の業者に行く様になりましたが、どうしても
仕上がりが気に入りません。
仕上がって来て再度着用する時「石油」の臭いがしてそれがとても
嫌で我慢が出来ませんでした。

現在は殆ど自分で洗濯をして、クリーニング屋とは「縁切れ」に
なっています。
自宅での洗濯は一番「清潔」で洗剤も取り寄せた物を使いますので
石油の臭いなど一切しません。
所が昨日の朝、インターフォンを鳴らす男性が居ました。
見ればスーツ姿でネクタイもきちんと締めています。

名古屋でも高級品を取り扱う「クリーニング」会社の社員でした。
御用聞きなど一切しない会社ですが、最近はクリーニング業界の
事情も変化をして来たのでしょうか?
昔のような「ご用聞き」の感じで私の住む住宅街の「係り」の人でした。
「半額セール中」なので「何か仕事を下さい」と頼みます。
随分長い事愛用しているコートをクリーニングして貰う事にしました。

戸建て住宅の堀お越し作戦の様ですが何処も価格競争と顧客の
争奪戦です。
この会社のクリーニングの技術は信頼出来ますが高品質の物は
それなりの高額な請求書が廻って来ます。
地下鉄駅の周辺には「持ち込み専用」のお店が有りますが男性用の
「ワイシャツ」一枚100円での攻防が続いています。

どの世界も今の時代容易く商売は成り立って行かないですね。





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