今年も5月中に「真夏日」が時々有りました。
桜の季節に続いて風薫る、幼い子供達も戸外へ出てきます。
白い昆虫の捕獲用の「タモ」を持っています。
勿論お母さんや弟達と一緒です。
つい最近私は幼い男の子が昆虫取りに夢中になっている
所に出会いました。
長男・次男・お母さんとあとお母さんのお腹には直ぐに誕生しそうな
弟か妹が宿っていました。
長男は蝶々やバッタ取りに懸命です。
お母さんは子供達を満足させようと、大きなお腹をしていても
必死に蝶を追いかけて捕獲しました。



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私はアオスジアゲハがペアになろうとして飛び交って居る所も
見て居ました。
満足では有りませんが、その時のショットも撮れました。
後を追う様にして蝶々に移動に縋りましたが、高く舞い上がりました。
男の子は、どうしても、アオスジアゲハを捕獲したい様で必死な様子です。
お母さんはその様子を見て、駆け出しました。
お母さんも子供に見せたい一心で追いかけ、一匹だけ捕獲しました。


たもの中に捕獲されたアオスジアゲハはとても綺麗で男の子は
夢中になって眺めて居ました。
暫くこうして蝶々の姿を観察させていましたが、お母さんは言いました。
「この蝶々さんはね〜お嫁さんが来たばかりなので放してやろうね」と。
タモを持った子供が増えるから、蝶々や他の昆虫が居なくなると
思う事が多かった私はこの母親の言葉に感心しました。

実は捕獲したアオスジアゲハは虫かごに入れてしまうのかなぁ〜、と
考えていた私でした。
若し虫篭に入れたら・・・。
何か私の意見を言っていたかも知れませんが、前述の言葉を聞いて
何も言わなくて「良かった」と思いました。


僅かな時間でしたが、一緒にアオスジアゲハの事を母親と男の子と
観察して楽しいひと時でした。
「お嫁さんが来たばかり・・・」と言う判りやすい言葉で子供を納得
させた母親は最近見かける若い母親の姿とは違いました。
世の中こうした気持ちで子供を教育出来る母親ばかりとは
限りませんが素直な良いお母さんに出会えて嬉しかったです。

上の画像をご覧頂ければ判りますが、まだ初夏なのに一匹は
翅が既に一部欠けています。
冬を越した蝶なのか?その実態は私には判りません。
暑い夏を越す前に、翅が欠けているとは一寸可哀そうです。
中々この蝶には会えませんが、この日は偶然カメラに収める
事が出来てラッキーでした。

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梅雨入り前、束の間の快晴の日はカメラ持って緑地公園へ
出掛けたくなります。
自宅からは近い緑地公園へは「距離」は無いのですが
公共交通が不便でバスは時間が不規則なので敬遠します。
地下鉄の駅から、一寸遠回りですが「地下鉄」利用が多いです。

運よく日本では初夏に咲く「泰山木」が白い大きな香りのよい
花を咲かせています。
この泰山木は北米アメリカ原産・木蓮科の常緑高木で約10M
にもなります。
緑地公園にはこの木が配置良く植えられています。



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緑地公園にはまだまだこの先色んな花が咲き出します。
暑い日も有りますが私はこの公園の四季が楽しみで何時も
期待を持ちながら散策を兼ねて出掛けようと思っています。
紫陽花の最盛期を迎えようとしています。

一度は捕獲した、アオスジアゲハを自然界へ戻したお母さん。
何とも心を癒される行動と幼子に言い聞かせた言葉。
最近には滅多に出会えない「ほっこり」した気持ちの一瞬。
世の中捨てたものじゃない事も良く判りました。
あの子たちは、きっと「良い子に育つ」と感じましでした。

因みに男の子の虫篭には、小型の蜂二匹とバッタらしい
昆虫が入っていました。
野原や公園の自然を眺め乍ら「自然界」を学ぶ幼い子。
少子高齢化の時代となって久しいですが、次に生まれる子を
お腹で育てるお母さん。
こんなお母さんが増え続ければ、出生率の減少や少子化をも
食い止める事が出来そうです。



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