白玉星草(しろたまほしくさ)を撮りたいと思っていました。
最近は植物園へ電話で問い合わせると、係りの人に取り次いで
説明をしてもらえます。
「今、とても綺麗ですよ!」と回答があり午後出かける事に
していました。

地下鉄を利用して行けば自宅からは便利が良いので助かります。
地下鉄に後から乗ってきた年上の男性が私の横に腰掛けました。
その男性は何故か話しかけて来ましたので最小限の会話しか
私はしませんでした。
乗換えまでの道のりで、「僕ね、ラバウルから帰還したんですよ!」と
話します。
「えっ、ラバウルですか?!」と驚きました。

「僕ね、特攻隊の若い子を何人も送り出しましてね・・・」
「大変でしたね〜」とそんな会話が有りました。
最後の夜に「ご馳走食べさせてね・・・、顔を見る事出来なかった!」と
懺悔するような調子で話しました。
何度かラバウルへ遺骨の収拾に行った事も話してくれました。
見た所84〜5歳の年恰好です。
自分自身の左の腿には銃弾が入っていた事も話しました。

見ず知らずの人ですが、そうした話を聴くと私は途端に
切なくてやり切れない気持ちになってしまいます。
これ程の残酷な人生の終わらせ方は有りません。
特攻隊の話は、今の若い人達にしてみれば、信じる事が出来ない
話だろうと思います。
見知らぬ男性から聞かされたラバウルの話。
カメラ持って、花の撮影に行く事が出来る事を、有り難い世の中と
感じました。
実に切ない話を聴かされました。


開花を待っていた「白玉星草」。
今年はとても綺麗に沢山咲いていました。






燃えよドラゴンズ!!
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