先日ランの館で見つけた「ツワブキ」が名城公園の広い敷地内で
群生している所を見つけました。
「こんにちは〜」「今日は・・・」とカメラを持った者同士が
お互いにどちらからとも無く、挨拶をしました。
挨拶した子は、男子高校生らしい年齢の子でした。
今時の高校生にしては、落ち着きと、品の良さが有りました。
言葉使いも丁寧です。

年の差コンビは直ぐ仲良くなりました。
彼は、既に36枚撮りのフィルムを一本使いきり、次の一本を
カメラに差し込もうとしている所でした。
「あなたのは、フィルムね・・・」
「はい、そうです」
「じゃぁ、現像が大変ね」
「僕、部活が写真部なので、自分でやっていますっ」
「あぁ〜、それは素晴しい、頑張ってね」
そんな他愛の無い会話を交わしながら、私がツワブキの写真を
撮り始めた所、不思議そうな顔をして
「これって、何ですか?」とツワブキの事を聞いてきました。

「ツワブキっていうのよ、日本特産のキク科の花よ」と
知ったばかりの知識を伝授しました。
彼は、色々ツワブキの事を聞いて来ました。
「おっ、これは、今日の僕の収穫だっ!!」と嬉しそうに
自分のカメラで撮影をし始めました。
この位の年頃の男の子は可愛いです。
私は男の子しか居ませんので、男の子でも抵抗は有りません。

「デジタルですかっ!!、僕も一つ欲しいなっ!!」といいます。
「じゃぁ、おばさんので試してみる?」と聞きました。
嬉しそうに「はい、お願します!!」と元気が良い話しぶりです。
カメラが取り持つ何気ない会話、それでも僅かな会話の中に
彼の家庭環境や、躾けの良さを見出す事が出来ました。
きっとまだ若いご両親でしょう、家を離れた所でも、見ず知らずの
私とも自然体で接してくれました。
中々出来そうで、出来ない事なのです。
こうした些細な事が有るから、人は嬉しい気分になれるのですね。
聞けば、或る有名な進学校の生徒でした。

「僕、もう少し撮って行きますから、失礼しますっ!!」
爽やかな去り方でした。


今日の画像は男子高校生と一緒に撮ったツワブキの群生です。