市内への買い物やお使いには地下鉄が一番便利です。
交差点での信号待ちもないし、全く正確に運転されています。
先日も地下鉄に乗りました。
優先席が一つ空いていたのでそこに座りました。
私の横には母親と幼い男の子が座っていました。
可愛い男の子です、チラリ、ちらりと私を眺めて、何か話したそうです。
一つ目の駅を過ぎた時
『こんにちは〜!!』と話しかけて来ました。
「こんにちは〜、僕は何歳なの?」と私。
指を2本出してVサインをしています。
『僕2歳だよっ!!』にこにこしています。
可愛い大きな眼をして、頭髪は天然カールの子です。







お母さんは日本の人。
お父さんは褐色の肌をした他所の国の人のようでした。
お父さんは自分の子供が他所のおばさんに積極的に挨拶をして
しっかりと会話をしている所をみて、ニコニコしています。
お母さんに話を聞いた所、お父さんの国籍はフランス。
パリ在住の人と結婚したわけです。

子供はじっとしていません、大人同士で話をし出すと、途端に座席の窓側を
向いて外を見ようとします。
お父さんが注意をしますが、どうしても外を見たいのでしょう。
そうこうしていたら、お父さんは子供の履いている『靴』を脱がせ持っている
袋にしまいました。

それを見た私は
『お父さんは躾は厳しいですか?』と、お母さんに聞きました。
「ええ、とても厳しいです、とても細かな事を躾けます」と答えました。
これまで長年見てきた日本の親さんに、こうした乗り物の中での
心遣いを余り見かけませんでした。
まだ2歳、優先席に座っていても誰も文句は言いません。
お母さんは一緒に座っていましたが、お父さんは立ったまま折りたたみの
キャリングカーをしっかりと支えています。

人を押しのけ空いている席に座ろうとする何処かの国の子供とは
違う家庭の躾をしている事が判りました。

この外国人のお父さんのさりげない行動がとても微笑ましく
感じられました。
お父さんはお母さんと流暢な日本語で話をします、坊やも同じです。
然し一旦家に入ると全て会話は
『フランス語』に変わるのだそうです。
色んな家庭が有りますね!!

この坊や、立派な大人になって欲しいと思いました。



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