町内のご年配の男性に夕方お会いしました。
私は所用を済ませて帰宅した所でしたが、ご年配の男性はまだ
明るいのに「夕食を済ませてきた」と仰いました。
思いもよらない奥さんの旅立ちから、たった一人での暮らしが始まりました。
これまでに殆ど家事は奥さんが引き受けていらしたので、それは一度に
大変な事になりました。
洗濯・掃除・トイレ掃除・風呂掃除、幾らでも仕事が待っています。
外から見れば「綺麗に」住まっていらっしゃいます。




094-l_500


これまでに全て奥さん任せだった男性は途端に困ってしまいます。
たまさかにしかお目に掛かりませんが、自宅では何も食事の用意はせずに
外食に頼っていると言われます。
「sumikoさん、貴女はお友達やら趣味の事が有って宜しいなぁ〜」と羨ましそう。
「私はね、近所に友達は居ないし二日も三日も会話が無い日が有るのです」と。

「それは良くないですね〜、全く近所ではお友達無いですか?」と尋ねました。
「生きてきた道が違うので、話が合いません」と言われます。
なるほど、それは確かに言える事で私も町内には心を許せる人は数えるほどしか
居ない事に気が付きました。
話が「合う。合わない」はやはりこれまでの生活環境が大きく左右しますかね〜。

一週間に一度、家の中を片付けに来て貰う人があるそうですが、最近は
「片付けはどちらでも良い、世間話をしていたい」と仰います。
人が「恋しくなる」とはこの事を言うのでしょうか?
道路での立ち話にしか過ぎませんが、2〜3日間もの間人との会話が途絶えると
自然に気分が滅入ります。

多分、外食に出て行けばお店の誰かと話が出来るし、知らない人とでも
顔を合わせる事が出来るので毎日お店を変えてはお出かけの様です。
外食で済ませれば、多少の経費は掛かりますがそれにも増して人と会える
事が一番その人に取っては「良い事」なのでしょう。
何処かのサークルに入り何か自分の趣味を見つける事が淋しさから
解放される良い切欠になると思いますが、押し付けはいけませんね。




8893c0ab.gif