以前にも「大須観音」の商店街でお見かけした托鉢僧の方です。
最近はもの珍しく人出の多い所には「海外の人」と思われる托鉢僧が
立って「お碗」を片手に立っています。
誰もが昔の様に「お賽銭」を入れるのと同じ様には托鉢僧のお碗に
金銭を入れ様とはしません。
若い人は「托鉢僧」の姿を見ても多分無関心で通り過ぎて行くでしょう。
私は友達とこの界隈のスナップを撮って居た所でしたが、ふとそのお坊様の
編みがさの中のお顔を見ました。




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とても穏やかな顔をして無言のまま通り行く人々を見るともなく・・・。
その視線は人垣を通り越して遠くを見つめていた様です。
友達と話をし合って「僅かですが」と言いながら100円ずつ木製のお碗に
入れました。
お坊様はきちんとお礼を言い、深く頭を下げて私達に手を合わせ拝みました。

そして私達は「写真を撮らせて下さい」と頼みました。
お坊様は穏やかな笑顔をして「どうぞ、良いですよ〜」と答えて貰いました。
何となく最近の托鉢のお坊様は体格も良く「ひもじい」思いをした事が無いような
感じを受ける人が多い中、写真を撮らせて貰ったお坊様は「余分な」脂肪など
一切付いていない「すっきり」としたお顔をしています。

上等とは言えない衣を纏い、まだ残暑の中街中のアーケードに立つのです。
終日立つ訳では無いようですが、立つ場所も予め決められているとも
聞いています。
要するにそれぞれの「縄張り」みたいのが有るのかな?とも感じました。
写真を「撮らせて」とお碗に100円ずつ入れたので「OK」したのでしょう。

もう直ぐお彼岸です。
あの商店街へ行ったら、またあの穏やかなお顔の托鉢僧に会えるのかな?
もう一度撮ってみたい雰囲気のお坊様です。





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